小傘の越冬手記_1月第5週

日記本編はこちら

http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4842159

こうでもしないと、モチベーションが上がらないため。

来週からは毎週日曜日に更新します。

 

先週のあらすじ

 資材運びに難航していた椛と小傘だったが、にとりからの粋なはからい(椛の策略)でリヤカーが電動式に。ふたりは遅れを取り戻すため作業を進めようとしたとき、今季最大級の大雪が幻想郷を襲った。
 小傘はふらふらになりながらも、なんとか夜を乗り切った。しかし、翌朝建築現場で倒れてしまう。椛のおかげでなんとか元気を取り戻した小傘は、それまでの調子の悪さは「感情の不足(栄養的)」ということに気がつく。その後、命蓮寺や服屋さんの励ましによって本調子を戻し、来週から始まる本格的な建築に気合を入れ直した。

大まかな予定

 小傘の山小屋の建築が本格的に開始。本来なら今週中に終わる予定だったが、大雪などもあって2、3日完成日が延長した。いざ本領発揮とばかりに椛は寝る間を惜しんで建築に没頭する。一方小傘は自立を目指して行動を開始。同時に、小傘は親友である蛮奇のことが気になっていたが、何もできない日が続く。

その他の人々

※妄想の産物。物語には特に関係がないことが多い。もしかしたらネタバレになるかもしれない

・赤蛮奇

  某事情により逃亡生活が続く。新しい仕事を探すが見つからない。落ち込んだ日々が続く。

河城にとり

 KSNチャットの運営が一段落し、研究に専念する。また、小傘の山小屋に設置するセキュリティシステムの計画を練る。

・命蓮寺

 特に変わりはない。村紗は最近良く守矢神社に遊びに行っているようだ。

・紅魔館とその周辺

 特に変わりはない。草の根ネットワークが順調に機能。

まとめ

 1月最終週は小傘の山小屋の建築がついに大詰め(早すぎる)、越冬のゴールとなる3月1日に向けての準備段階に入ります。

 家が完成してしまったら後はもう簡単かな、と思っていたのですが、どうやらそうもいかない様子。もうひとつふたつ、やるべきことがあります。それに、まだ冬は終わっていません。

 先週については、ここだけの話、少し反省。展開のスピードが早すぎて、内容が薄くなってしまいました。大寒の翌日に大雪、というのは単なる思いつきだったのですが、その思いつきを盛大に重要イベントにした挙句、最後は微妙な感じで終了。以後気をつけます……。

今日の会話(実験段階)

こういうの考えるのが好き。ブログだと色の区別ができて分かりやすいと思うので実験段階(言い訳)ですが書いてみました。日記形式だと内面ばかり表れて、あまり表面的な部分が見えにくいだろう、とは常々思っていたので、こういった形ではあるけど積極的に表現をしていきたいです。

小傘「椛さん!」
椛「ん……ああ。じゃあ早速始めようか」
「へ?」
「え?」
「……あ、ああ、言ってませんでしたっけ。私」
「えーと、なんだったかな……」
「阿求さんのところに行くので、今日はお休みをもらいたいんです」
「ああ……すまん。忘れてた。新しい仕事をもらいに行くんだったっけ」
「はい」
「いやあ、寝不足なんだ。寝付きが悪いというか、疲れてるはずなんだけど」
「椛さんでもそんなことあるんですね」
「あるさ……そりゃもちろん。大丈夫、建築の手を抜いたりはしない」
「い、いえ!無理しないでください」
「無理をするな、というのが無理な話だよ」
「すみません……」
「あ、謝らないでよ。私が楽しくて仕方ないからで、小傘に責任はないんだ」
「いえ、私が倒れてしまったのもあるし……」
「小傘は今、私の雇い主なんだ。責任も何もない。あるとすればスケジュール管理のできていない私自身にある」
「で、でも」
「いいんだ。私に休みをもらう許可をとる必要さえ、本当はないんだから」
「そろそろ約束の時間だろう。阿求は時間に厳しいやつだから、早めに行っておけ」
「あ、はい!」
「じゃあまた、午後に……」
「椛さん!」
「……ん?」
「無理せず頑張ってくださいね!」
「ああ、ありがとう」

 

以上、報告を終わります。